文科省:朝鮮学校無償化 専修学校基準で

2010年9月1日 1時55分

 文部科学省は31日、朝鮮学校を高校授業料無償化法の対象にするかどうかの客観的な基準を検討してきた教育専門家会議の報告書を公表した。4月の施行時から無償化の対象になっている専修学校高等課程の設置基準を基本としつつ、高校に求められる教育活動の水準も含めた基準となっている。これに当てはめると朝鮮学校は全10校とも無償化の対象になる見込みだ。

 今後、民主党政調会での検討を踏まえて文科相が基準を決定し告示。基準に沿って審査機関が個別に書類審査し対象校を決定する。

 基準は、教育課程、教員資格、施設・設備、情報提供の4項目。体育、芸術などを含む高度な普通教育の科目や教員として必要な専門的教育を受けていることなどが、専修学校基準に上乗せする形で示された。具体的な教育内容は基準とせず、審査に当たっても外交上の配慮などで判断すべきではないというのが「法案審議で明らかにされた政府統一見解」と結論づけた。無償化の対象となった外国人学校からは毎年度、財務諸表の提出を求め、チェックすることも盛り込まれた。【本橋和夫】

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