2010年8月31日 20時28分
最高裁は31日、来年の裁判員候補者が全国で31万5940人になると発表した。有権者330人に1人が選ばれる計算。今年分に比べ2万8960人減り、選ばれる確率も302人に1人から低下した。各地裁は管内区市町村の選管による抽選を基に候補者名簿を作成し、11月中旬ごろ最高裁が候補者に通知する。
候補者が最も多いのは東京地裁本庁と大阪地裁本庁の2万7000人で、最少は松江地裁の1200人。選ばれる確率が最も高いのは大阪地裁本庁で有権者189人に1人。確率が最も低いのは秋田地裁で664人に1人となり、地域間の差は最大3・5倍だった。
候補者数は、裁判員裁判を行う全50地裁と10地裁支部が、過去の裁判員制度対象事件の起訴件数や裁判員選任状況などを基に決めた。【北村和巳】