使用済み核燃料:中間貯蔵施設の建設着工 青森・むつ

2010年8月31日 19時26分

 リサイクル燃料貯蔵(RFS)=青森県むつ市=は31日、使用済み核燃料中間貯蔵施設「リサイクル燃料備蓄センター」の建設に着工した。原発敷地外で使用済み核燃料を一時貯蔵する国内初の施設で、12年7月の操業開始を目指す。

 RFSは東京電力と日本原子力発電が共同出資。施設では両社の原発から出た使用済み核燃料を再処理するまでの最長50年間、貯蔵・管理する。最終的には最大5000トンを貯蔵する。この日は、約3000トンを貯蔵する1棟目建屋の工事が始まった。

 国内の原発では年間計約1000トンの使用済み核燃料が発生。日本原燃(同県六ケ所村)の再処理工場はフル稼働して年間約800トンを処理するが、今年10月の操業開始はトラブル続きで延期される見通し。各原発の貯蔵プールは満杯に近付いており、他の電力会社も中間貯蔵施設の設置を検討している。RFSの施設では第2再処理工場ができるまで保管する。

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