さくら:ゆっくり試験走行 熊本-筑後船小屋間

2010年8月31日 12時43分 更新:8月31日 12時54分

試験走行でJR熊本駅を出発する九州新幹線「さくら」を多くの人たちが見送った=熊本市で2010年8月31日午前10時59分、金澤稔撮影
試験走行でJR熊本駅を出発する九州新幹線「さくら」を多くの人たちが見送った=熊本市で2010年8月31日午前10時59分、金澤稔撮影

 来春に全線開業する九州新幹線の熊本(熊本市)-筑後船小屋(福岡県筑後市)間で31日、山陽新幹線と直通運転するN700系「さくら」(8両編成)の試験走行があった。同区間での走行は初めて。各駅で盛大な式典があり、開業ムードが一気に高まった。

 午前10時29分、太鼓演奏に迎えられ「さくら」が熊本駅に入線。鉄道・運輸機構やJR九州の関係者がテープカットし同10時58分、筑後船小屋へ向け出発した。

 開業後は九州新幹線区間を時速260キロ(最速)で走るさくらだが、この日は軌道や架線などを入念に点検しながら時速30キロでゆっくり北上。駅周辺や沿線を見下ろせる場所には、新幹線を一目見ようと人々が集まった。

 試験走行は9月2日に熊本-新鳥栖(佐賀県鳥栖市)間で実施。10月上旬の深夜に博多駅(福岡市博多区)に乗り入れ、11月に時速260キロの試験に臨む。【綿貫洋】

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