民主代表選:菅首相、小沢氏と会談の意向 30日にも

2010年8月30日 1時8分 更新:8月30日 1時17分

菅直人首相との会談を終え、首相公邸を後にする鳩山由紀夫前首相=東京都千代田区で2010年8月29日午後8時40分、三浦博之撮影
菅直人首相との会談を終え、首相公邸を後にする鳩山由紀夫前首相=東京都千代田区で2010年8月29日午後8時40分、三浦博之撮影

 民主党代表選(9月1日告示、14日投開票)をめぐり、菅直人首相は29日夜、首相公邸で鳩山由紀夫前首相と約40分間会談した。鳩山氏は首相に小沢一郎前幹事長と会談するよう要請、首相もこれを受け入れ、30日にも首相と小沢氏が会談する方向で調整している。ただ、小沢氏が受け入れるかは不透明だ。鳩山氏は小沢氏を支持する考えを首相に伝えたが、対立激化を避けるためギリギリの攻防が続いている。

 首相と小沢氏の会談には、鳩山氏や輿石東参院議員会長らの同席を求める声もある。代表選を巡り、首相サイドと小沢氏サイドの激突を懸念する党内の声に配慮し、直接会談で対立緩和を印象づける狙いがあるとみられる。

 鳩山氏は25日に首相と会談後、26日に小沢氏と会って支持を表明。同日からロシアを訪問していた。帰国した29日、東京都内のホテルで大畠章宏衆院国家基本政策委員長ら鳩山グループの幹部と協議。グループ幹部は「鳩山氏が最終決断すれば一致結束する」ことを確認した。

 鳩山氏はグループの会合前に仙谷由人官房長官とも会談した。仙谷氏は同日夕、記者団に「深刻な事態にならないように努力したいが、挙党一致のイメージがそれぞれ違う」と小沢氏側の求める「挙党態勢」への違和感を語る一方、代表選を回避する可能性について「十二分にあるだろう」と鳩山氏の仲介に期待感を示していた。【高山祐】

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