レーダー衛星:不具合 北朝鮮監視目的

2010年8月28日 21時11分

 北朝鮮の軍事施設の監視などを目的とする政府の情報収集衛星のうち、夜間や雲を通した撮影ができる「レーダー衛星」が、23日から運用できなくなっていることが分かった。

 内閣衛星情報センターによると、不具合を起こしたのは、07年に打ち上げられたレーダー2号。電源系のトラブルが原因と見られる。

 情報収集衛星は98年の北朝鮮の弾道ミサイル・テポドン発射をきっかけに導入。現在、光学衛星は3基動いているが、すでにレーダー1号は07年に故障しており、次のレーダー衛星が打ち上げられる予定の11年度までレーダー衛星なしの情報収集態勢となりそうで、日本の安全保障体制に影響を与える可能性もある。【倉田陶子】

top
文字サイズ変更
この記事を印刷

PR情報

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド