【重慶共同】中国重慶市で26日午後、数百人規模の反日デモがあり、若者らが「釣魚島(尖閣諸島)を返せ」などと叫んで市内を行進した。同市ではインターネット上でデモへの参加が事前に呼び掛けられており、警察当局が警備を強化していた。中国では23、24両日にも、四川省など内陸部の3都市で週末としては2週連続となる反日デモが起きている。
中国外務省の馬朝旭報道局長は26日の定例記者会見で、国内各地の反日デモについて「日本側の誤った言動に憤慨するのは理解できるが、非理性的な違法行為には賛成しない」と述べ、重ねて自制を呼び掛けた。
重慶の反日デモは26日午後2時(日本時間同3時)ごろ、約200人規模で始まり、その後、やじ馬なども加わり規模が膨らんだが、多数の武装警察部隊が動員され、発生から2時間近くでほぼ収束した。市内には日本総領事館があり、多数の警官が周辺で厳重な警備を敷いている。
デモ参加者は中国国歌を歌って沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の返還を求めたほか、「打倒日本」「日本製品ボイコット」などと叫んだ。バツ印をつけた日の丸を掲げ、燃やしたりもした。