農林水産省は25日、家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)に関して、全都道府県を対象に9月に実施した机上防疫演習の結果を発表した。感染拡大の防止には家畜の埋却地の確保が重要だが、発生農家が埋却地を確保しているかについて10自治体が把握していなかったほか、9自治体が5年以上前の地図を利用したなど、多くの改善すべき点が判明した。
机上演習は、各都道府県に実在する農家を農水省が選び、口蹄疫の発生を想定、必要な情報を報告させた。
農水省は▽埋却地はあらかじめ農家に確認▽農家や畜産関係施設の情報は定期的に更新--などの改善方針を提示、今後も演習を実施する。
毎日新聞 2010年10月25日 20時27分