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木嶋容疑者「料理道具」装い練炭発送か 青梅・偽装殺人

2010年10月26日3時1分

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 東京都青梅市の会社員寺田隆夫さん(当時53)が2009年2月に自宅で遺体で見つかった事件で、無職木嶋佳苗容疑者(35)が、直前に段ボール箱3個を「料理道具」として寺田さん方に発送し、自ら受け取っていたとみられることが、捜査関係者への取材でわかった。寺田さんの直接の死因は一酸化炭素中毒で、警視庁は、段ボール箱の中に事件に使用した練炭などが入っていた疑いがあるとみている。

 警視庁は25日、寺田さんに対する殺人容疑で木嶋容疑者の逮捕状をとった。木嶋容疑者は、別の男性の殺人事件でさいたま地裁に起訴されており、警視庁は木嶋容疑者の身柄の移管を待って週内にも逮捕する方針だ。

 捜査関係者によると、木嶋容疑者は09年1月30〜31日ごろ、青梅市東青梅4丁目のマンション2階の寺田さん方で、練炭をコンロで燃やし、寺田さんを一酸化炭素中毒死させ、殺害した疑いが持たれている。2月4日の遺体発見時、室内にはコンロが6個置かれ、いずれも練炭を燃やした跡があったという。

 木嶋容疑者は、これらと同じ型のコンロを1月上旬に3個、同月下旬に3個、それぞれインターネットで購入。その後、同月下旬に宅配便で段ボール3箱を寺田さん方に送り、30日夜、寺田さん方で自ら受け取ったとされる。

 この宅配便の伝票には、中身が「料理道具」と記されており、受け取りの確認のサインは木嶋容疑者の筆跡と酷似していたという。

 警視庁は、木嶋容疑者が料理道具を装って、事件に使用する練炭などを持ち込んだ疑いがあるとみている。

 寺田さんは08年6月ごろ、姉に、木嶋容疑者について「結婚を前提に交際している」と話し、09年1月には、木嶋容疑者が自分のマンションに引っ越してくると伝えていたという。同月31日には、婚姻届の証人欄に署名をもらうため、姉を訪ねる予定だった。

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