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宇多田がUtadaを買わないで

 今年いっぱいで活動を休止する歌手の宇多田ヒカル(27)が、海外で活動する際のアーティスト名・Utada名義のベスト盤「Utada the best」が11月24日に発売されることに対して、自ら“不買運動”を起こしていることが25日、分かった。宇多田は24日深夜のツイッター上で、このベスト盤のリリースについて「私の意志とは全く無関係」と批判。さらに25日には自らの公式ブログで「買う必要はない」と述べ、ファンに対して、異例の呼び掛けを行った。

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 これも無期限休業の理由とした「人間活動」の一環なのか…。アーティストとしては極めて異例の行動だ。

 発端は、EMIから発売される宇多田ヒカル名義の日本ベスト盤「シングル・コレクションvol2」と同日に、ユニバーサル・ジャパンがutada名義の全米ベスト盤をリリースすると発表したことだった。

 宇多田は24日深夜にツイッター上で全米ベスト盤を“口撃”。同作のリリースは「私の意志とは全く無関係」とし、原盤権をもつユニバーサルが宇多田の同意なくリリースを決定したことを暴露した。25日には「今の気持ち」と題してブログを更新し、さらに怒りはエスカレート。2つのベストが同時発売となることに「なんと、同じ発売日にぶつけてきたの。宇多田ヒカルのシンコレ2に便乗するという商法です」とこき下ろした。

 新曲5曲を収録するなど自ら積極的に製作してきた宇多田のベスト盤に対して、Utadaのベスト盤はこれまでリリースした2枚のアルバムの収録曲ばかりで「心のこもっていない『商品』」と断罪。「正直、ファンにお金を出させるのは心苦しい。Utada名義の過去作品を持っている人は、そのbestは買う必要は無い」と言い切った。

 宇多田はユニバーサルに発売日や内容の変更を要望したが、「今のところ、どうにもなりません」とも記述。これに対し、ユニバーサル・ジャパンの洋楽部門担当者は「全米ベスト盤はアメリカのレーベルの意向。詳しいことは何も分からない」と困り果てている。

 ネット通販大手・アマゾンには、早くも「本人が否定しているものを買う気はしない」などのファンの声が多数寄せられており、騒動が拡大する可能性もある。

(2010年10月26日)






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