半田座主(中央)から調息と記された書を受け取る白鵬。左は九重巡業部長=比叡山延暦寺
大相撲の大津巡業初日が24日、滋賀県立体育館で行われた。巡業後、横綱白鵬(25)=宮城野=が比叡山延暦寺を参拝し、天台宗の半田孝淳座主(93)から双葉山が持つ69連勝超えへの極意として「調息(ちょうそく)」という言葉を授かった。
「調息」とは気功法の基礎の一つで、呼吸を整えることで体に力をみなぎらせることを指す。半田座主は「相手と呼吸を合わせなければ、立ち合いで立ち上がれないでしょう」と「調息」の重要性を説いた。
初めて延暦寺に来た白鵬は「素晴らしいお言葉を頂いた。心が豊かになりました。相撲にも“あうんの呼吸”がありますし、来場所につながる言葉だと思いました」と感心しきり。秋巡業ではマイペース調整を続けているが、いい刺激になったようだ。
(2010年10月26日)