「プロボクシング10回戦」(24日、両国国技館)
元2階級制覇王者のホルヘ・リナレス(帝拳)が圧倒的な力を見せつけ、1年ぶりとなる日本のリングでTKO勝ちを収めた。
「前回の試合は右肩が少し悪かったけど、きょうは全然痛くなかった。バランスもすごくいい。自分でもびっくりした」と、流ちょうな日本語で会心の勝利を振り返った。
序盤から、元2階級王者のベテラン、ヘスス・チャベス(メキシコ)を左右のスピードある連打で追い詰めると、4回終了時点でのTKOにつなげた。久しぶりに聞く日本のファンの声援に両手を広げて応えたリナレスは「これからはライト級で。来年は世界タイトルマッチをやりたい。相手は誰でもいい」と、3階級制覇を誓った。
(2010年10月24日)