大宮社長が謝罪　「許されない裏切り行為」

　２００７年から公式入場者数を水増し発表していた問題で、Ｊ１大宮アルディージャの渡辺誠吾社長（５５）は２４日、さいたま市のＮＡＣＫ５スタジアム大宮で行われた川崎戦前、「許されない裏切り行為であり、深く、深く反省しております」と来場者に謝罪した。

　試合開始１時間前、２３人の職員が整列。罵声（ばせい）が飛ぶ中、同社長はスタンドに向かって深々と頭を下げた。わずかながら拍手も起き、ゴール裏には「積み上げた勝ち点に水増し無し」と書かれた横断幕が掲げられた。後半４１分には電光掲示板で公式入場者数を１万７４０人と発表。普段は総数しか出さないが、入場ゲート通過者１万６７２人、ＶＩＰ５１人、車いす１７人と入場者の内訳まで公表した。

　試合では序盤に圧倒され、前半２１分の金沢のシュートをノーゴールと判定される不運もあり、引き分けが精いっぱい。同点ゴールの石原も「負けちゃいけない試合だと思っていたので、勝ちたかった」と複雑な表情を見せていた。