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【プロ野球】

後藤FA流出阻止へ オリ3年3億円提示

2010年10月25日 紙面から

 異例の“生涯契約”で大黒柱を引き留める。オリックスが24日、今季FA権を取得した後藤光尊内野手(32)と2度目の非公式の交渉を行い、3年総額3億円(金額は推定)の大型契約を提示したことがわかった。複数年契約は2年が慣例のオリックスにとっては、異例の3年契約。口約束ながら引退後の“指導者手形”まで発給し、FA権行使を決めた攻守の要の流出を防ぐ。

 2年2億円を提示された10日の初回交渉から、大きな上積みが提示された。この日の交渉を終えた後藤は「違う野球を経験したい気持ちもある。話は聞いてみたい。行使はすると思う」と、初めてFA権行使の考えを表明。そのうえで宣言残留も選択肢にあると強調した。球団が用意した3年3億は宣言残留した場合の条件で、早期に残留を決めた場合は他球団の話を聞かずにオリックスと契約を結ぶことになる。

 さらに引退後の指導者への道を球団に約束されていることもわかった。3年契約となれば次回更新は35歳。「骨を埋めるような契約? そうなるね」と残留の場合はオリックス一筋で現役を終えることも示唆した。「これ以上ない条件なので、余計に悩むよ」と苦笑いした後藤。球団からは早期の決断を促されており、セパ複数球団が注目する名手の去就が今月中にも決まる可能性がある。

 

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