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菅政権“立ち往生”…補選敗北や「陰の首相」「仕分け女王」の陳謝 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:菅内閣
菅政権の失速が顕著だ。衆院北海道5区補選での敗北から一夜明けた25日、参院予算委員会の集中審議では、「陰の首相」こと仙谷由人官房長官と「仕分けの女王」の名をほしいままにする蓮舫行政刷新担当相が、ともに謝罪する事態になった。補選敗北の要因となった小沢一郎民主党元代表の「政治とカネ」の問題も待ったなしの状況。逃げ場を失った政権は行き詰まりの様相を呈している。(小島優、坂井広志)
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「事実に反した答弁があったほか、委員会運営に異を唱え、政府参考人に圧力を加えたと思われても仕方がない不適切な答弁があったと認め、陳謝します」
予算委の冒頭、仙谷氏は淡々と書面を読み上げながら、全面降伏してみせた。
この日の答弁では得意のはずの法律論でも精彩を欠いた。問題となったのは、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の中国人船長釈放の際、仙谷氏が那覇地検の判断について「刑事訴訟法248条を踏まえて釈放処分した」としたコメント。
弁護士出身の自民党の森雅子氏から「『踏まえて』は(条文の)類推適用か」と質問されると、仙谷氏は「準用というものもある」と答弁。森氏から「司法試験を受けたのは何十年も前でお忘れになったのですかね。準用でないことは明らか。これは刑事法。厳格に適用できなくてどうする」と切り返された。