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[フィギュア]大輔GPシリーズ最多タイ5度目V…NHK杯

男子シングルフリーで優勝し観客の声援に応える高橋大輔

 ◆フィギュアスケートGPシリーズ第1戦 NHK杯最終日(24日・名古屋市ガイシプラザ)男子フリーを行い、バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔(24)=関大大学院=は4回転トーループを決めて156・75点の1位となり、SPとの合計234・79点で3年ぶり3回目の優勝を飾った。GPシリーズ通算5勝目は織田信成と並ぶ日本男子最多タイ。シニア初戦の羽生結弦(15)=東北高=は4位、無良崇人(19)=中京大=は6位となった。

 滑り終えた高橋は悔しそうに顔をゆがめた。4回転を成功させたものの、終盤はスタミナ切れでジャンプのミスを連発。「4回転の成功はうれしいが、改善すべき点はたくさんある」。それでも2位に16・60点差をつける圧勝で世界王者の貫禄を示した。

 4回転は試合前の練習で不調だったが、後輩の羽生らが決める姿を見て「負けていられない」と奮起。今月2日のジャパン・オープンに続き、冒頭で挑んだ大技を2戦連続で成功させた。だが後半は「(疲れが)足にきて、スピードが出なかった」。3回転サルコーが1回転になり、3回転ルッツで珍しく転倒した。

 ミスは卓越した表現力でカバーした。アルゼンチン・タンゴに乗せたフリーのテーマは「心にグッとくる」。過去に滑ったタンゴとは違い、表情を抑えてシリアスに表現。ドラマチックな曲調に乗せて得意のステップで魅了し、構成点は4項目で最高レベルの8点台を獲得した。

 けがの功名もある。2年前に手術した右ひざにはまだボルトが埋め込まれているが、オフのトレーニングを経て関節が昨季よりも柔軟に使えるようになった。「その分、コントロールしにくいところがある」と長光歌子コーチ。「ジャンプの幅が広がった分、微調整が必要」(高橋)と新しい感覚に慣れることも課題だ。

 昨季は五輪銅と世界選手権金という日本男子初の快挙を達成し、シーズン開幕前はイベントやテレビの番組出演に引っ張りだこ。尊敬するバレリーナの熊川哲也や競泳男子平泳ぎの北島康介らと会い、「みんな熱くてこだわりがすごい。すごくいい経験になった」と精神面で刺激も受けた。

 GPファイナル(12月9~12日、北京)初制覇を目指し、次戦のGP第4戦・スケートアメリカ(11月12~14日)で連続優勝に挑む。「最終的には世界選手権でメダルを取りたい」と高橋。さらにパワーアップしたニュー大輔を世界に見せつける。

(2010年10月25日10時40分  スポーツ報知)

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