リナレス３階級制覇宣言！４回ＴＫＯに「素晴らしい試合」

３回、チャベス（左）にジャブを見舞うリナレス

　◆報知新聞社後援プロボクシング「エキサイトマッチスペシャル“ＴＨＩＳ ＩＳ　ＢＯＸＩＮＧ”」▽１０回戦　○元ＷＢＡ世界スーパーフェザー級王者・ホルヘ・リナレス（４回終了　ＴＫＯ）元ＷＢＣ世界スーパーフェザー級王者・ヘスス・チャベス●（２４日・両国国技館）　息をつく間もない。左ジャブ、アッパー、右ストレート。速くて強いパンチを、ホルヘ・リナレス（２５）＝帝拳＝は元２階級王者のヘスス・チャベス（３７）＝米国＝にお見舞いした。４回終了で、もうチャベスはぐったり。肩の負傷を訴え棄権した。「素晴らしい試合で自分でもビックリ」。誇らしげに両手を広げて喜んだ。

　「ロッカーで少し心配したよ。１年前、負けていたから不安だった」。思い出したのは、ＷＢＡ世界スーパーフェザー級王者だった１年前。Ｖ２戦でサルガドに１回ＴＫＯ負けしプロ初黒星。日本での試合はこの時以来。悪夢を完ぺきに忘れさせる快勝に「日本はファンが多いからね」と笑った。

　次戦は米国でのノンタイトル戦が有力。内山に挑戦する可能性も残されているが、「スーパーフェザー級は減量がきつい。内山は今のタイトルが似合っているよ。ライト級の方がいい」と３階級制覇を目指すと宣言。「世界戦を一番やりたい。これから、ライト、ウエルターまでいきたい」。最終目標は５階級制覇。ゴールデンボーイの野望は果てしなく広がる。

　◆ホルヘ・リナレス　１９８５年８月２２日、ベネズエラ生まれ。２５歳。帝拳ジムと契約し０２年１２月、日本でデビュー。０７年７月にＷＢＣ世界フェザー級王座、０８年１１月にＷＢＡ世界スーパーフェザー級王座を獲得し２階級制覇を達成。身長１７３・５センチの右ボクサーファイター。