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父親悲痛な叫び「死刑に処してください」

 客として通っていた耳かき店の店員江尻美保さん=当時(21)=と祖母鈴木芳江さん=同(78)=を昨年殺害したとして殺人罪などに問われた無職林貢二被告(42)の裁判員裁判第5回公判が25日、東京地裁(若園敦雄裁判長)であった。江尻さんの父親(57)が意見陳述し、代理人弁護士が「死刑に処してください」との書面を代読した。

 父親は「同年代の女性を見かけると、涙が出てくる。(現場にいた)妻は事件以来、外出できず、美保の話をすることもできなくなった」と苦しみを明かした。21日の被告人質問については「都合の悪いことははぐらかし、謝罪の気持ちは伝わらなかった」と憤った。

 その後、男性裁判員が「遺族の陳述などを聞いてどう思ったか」と被告に問うと「おわびのしようもないほど、ひどいことをした。申し訳ない」とあらためて謝罪した。

 陳述に先立ち、弁護側が請求した精神科医が証人出廷し「(善悪を)判断する能力と行動をコントロールする能力は落ちていた」と述べた。

 午後1時半から論告の予定で、検察側は裁判員裁判で初の死刑求刑をする見通し。この日に結審。29日まで評議し、11月1日に判決を言い渡す。

 起訴状によると、被告は昨年8月3日朝、江尻さん宅に侵入。同居の鈴木さんの頭をハンマーで殴り、首をナイフで刺して殺害、江尻さんの首を別のナイフで刺し翌月に死亡させたとしている。

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