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投票締め切り後すぐ当確!自民・町村氏が圧勝

衆院北海道5区補欠選挙で当選し、気勢を上げる自民党の町村元官房長官(中央)
衆院北海道5区補欠選挙で当選し、気勢を上げる自民党の町村元官房長官(中央)
Photo By 共同

 菅改造内閣発足後、初の国政選挙となる衆院北海道5区補欠選挙は24日投開票され、自民党前職の元官房長官町村信孝氏(66)が、民主党新人で社民、国民新両党推薦の元国土交通省技官中前茂之氏(38)ら4新人を破り、10回目の当選を決めた。北海道教職員組合から陣営が不正資金提供を受けた民主党の小林千代美前衆院議員の辞職に伴う補選。野党側は小沢一郎民主党元代表の証人喚問で攻勢を強める構えで、菅政権の国会運営に大打撃となる。

 町村氏と中前氏の事実上の一騎打ちで、各党とも総力戦で臨んだ補選。NHKが町村氏の当確を出したのは、投票締め切り直後の午後8時ちょうど。町村氏は全8市町村で中前氏を上回り、12万5636票を獲得。中前氏は9万4135票で3万1501票の大差をつけられ、民主党は7月の参院選大敗に続く完敗を喫した。

 告示直前には小沢氏の強制起訴議決も加わり、「政治とカネ」が争点化。中前氏は「世代交代」を訴え、事業仕分けなど政権交代後の成果を強調。蓮舫行政刷新担当相らが応援に駆けつけ「与党候補」をアピールしたが、苦戦を強いられた。補選としては珍しく、菅直人首相は選挙区入りしなかった。

 勢いに乗る野党は「民主党に対し“政治とカネ”で対応するよう有権者が求めた」(谷垣禎一自民党総裁)として、菅政権が今国会の最重要課題と位置づける2010年度補正予算案の審議に絡め、小沢氏の政治倫理審査会出席どころか証人喚問要求を強める構え。小沢氏の出席が実現しなければ、野党が審議拒否に踏み切る可能性もあり、参院で与党が過半数を割る「ねじれ」状況の中、補正予算の早期成立は見込めそうにない。

 ただ、小沢氏は証人喚問だけでなく政倫審出席についても慎重姿勢とされている。政府は10年度補正予算案を29日に国会提出し、11月上旬に衆院を通過させたい意向で、民主党執行部は小沢氏の政倫審出席について、野党の協力を得るための「落としどころ」と念頭に置いていた。同党の渡辺周選挙対策委員長は24日夜、小沢氏の「政治とカネ」問題が敗因の一つとした上で「自ら説明することが必要だ」と述べた。

 しかし、証人喚問となれば、党内最大グループを率いる小沢氏側と再度対立し、党分裂危機が再燃するのは必至。政権へのダメージをかわしたい民主党の輿石東参院議員会長は今後の国会運営について「粛々と正攻法で対応する。今の最優先課題は国民生活を守ることだ」と述べ、沈静化に躍起となった。

 投票率は53・48%で、昨年衆院選を22・84ポイント下回った。

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