F1:KAVO会長「成長するための契機としたい」

 紆余(うよ)曲折の末に開催されたフォーミュラワン(F1)韓国グランプリ(GP)がまずまずの成功を収め、閉幕した。初めての大会ということもあり、運営上の問題や周辺施設の不備など残念な点は多かったが、三日間で17万人の観客を動員したことから、韓国でもモータースポーツを定着させられるということを示した。

 韓国GPの運営法人、コリア・オートバレー・オペレーション(KAVO)のチョン・ヨンジョ会長は24日、決勝終了後の会見で、「大雨が降り、途中で中止せざるを得ないところだったが、最後までレースを行うことができてよかった」と話した。

 チョン会長は「正直、決勝に6万人の観客を動員できれば成功だと思っていたが、8万人が訪れた。レースが途中で中止されると、観客がF1の魅力を感じることができないのでは、と心配していた」と打ち明けた。続けて「最後の25分に事故が集中した。リタイアした選手やチームには申し訳ないが、面白かったはずだ。国際自動車連盟(FIA)の関係者も、『事故が多く、過去10年間のGPで最も興味深い大会だった』と話していた」と説明した。

 加えて「先週までは決勝はおろか、開催自体が不透明という不安があったが、結局は最後まで行うことができた。改善すべき部分は依然として多い。競技場も少し手を加えなければならないが、何よりもアクセスや宿泊施設などの不備が認められた。成長するための契機としたい」と話した。

霊岩=ナム・ジョンソク記者

スポーツ朝鮮/朝鮮日報日本語版

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