(プロローグ)
俺は今日も朝学校に行く前の空いた時間を使い、ボスのレアドロップ目当てに『2PC』を使ったテンプレのやり方でボスを狩っていた。
その時はこんな原作の漫画やネット小説でしか読んだことない世界にトリップしてしまうなんて夢にも思わずに…
俺(っしゃー、今日もMVPはいただきだぜ!できれば『カード』くれよな!くらえっ!『阿修羅覇王拳』!!)
チャットログ「『MVP獲得』:『世界トリップの権利』を獲得しました。」
俺(えー何々?<世界トリップの権利:使用者はランダムで現実以外の世界に飛ばされる。重量1>
なんだ?このアイテム、こんなの『フリオニ』のドロップにあったか?……とりあえず攻略サイトで調べてみるかな。)
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10分後
俺(なんだ?どの攻略サイト見ても2○ゃんねるのRO板みても書いてねーぞ??まぁ、いいや。アイテムの説明読んだ感じだと使ったら特別MAPとかに
ワープすんだろ。ボスドロップアップデートの告知とかなかったけど糞運営のガ○ホーの仕事だしな(笑)ダブルクリックっと。)
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俺(‥‥‥あれ?何もおきねぇぞ??しかもなんか体の調子悪いな‥‥気持ち悪ぃ‥‥。)
58番の男「!? なんだ?どっから現れたんだこいつ!?」
ーーーアイテムを使用した瞬間、突然謎の体調不良に襲われた「俺」はうつ伏せに倒れ気を失ってしまった。ーーー
58番の男(しかも気絶しやがった‥ でも、よく見ると結構可愛い子だな!去年は見なかった顔だし新人だよな?
トンパの野郎に潰されるのは可愛そうだし少し面倒みてやるのもいいかもな!もしかしたら仲良くなれるかもしれねーし wktk)
???「ねぇ、そこの君。そんな所で寝ていると風邪ひいちゃうよ♥」
58番の男「おい、てめぇこの子は俺が最初に声かけたんだぞ!何割り込んで話しかけてんだよ!!」
???「‥‥初対面の人に対して、「てめぇ」だなんて失礼じゃないかな?言葉遣いも知らない君は女の子の前に居るべきじゃないよ♦」
《ッシュ!ドス!ドス!ドス!》
58番の男「っ!?がっ‥‥」
《ドサッ!》
???(それ!バンジーガム!!反対の壁際にひっつけて、はい。消えちゃいました♦)
ーーー哀れ「58番の男」は「???」に瞬殺されて早々に退場してしまった。まぁ脇役が色気を出すと結果はこんなものである。---
???「(それじゃ改めて)ねぇ、そこの君。そんな所で寝ていると風邪ひいちゃうよ♥」
《ゆさっゆさっ》
???「具合が悪いのかな?‥‥あぁなるほど♣ でも、その年で初めてって事ないよね?」
俺「ん‥‥え?初めてって何言って‥つかそもそもあんた誰だよ勝手に部屋入ってくん‥な‥よ?」
ーーー起こされ、会話をしている内に、今ここが自分の部屋。その事に気が付いた「俺」は体を起こし相手を見た。ーーー
俺(ヒソカ!?なんで俺の家にヒソカが!?‥あ、そっかこれ夢なんだ‥この気持ち悪いのも悪夢の時のあれだ‥)
ヒソカ「ん?ここが君の家?それに君に名を名乗った覚えはないけどもしかして僕のファンなのかな?♥」
俺「ははっw流石夢の中の登場人物心まで読めるのかw」
ヒソカ「寝ぼけてるのかな?えぃ♦」
《むにっぎゅー》
俺「!? いひゃい、いひゃい、なにひゅんだよー!!(痛いって事は夢じゃない?え?まさかこれハンター×ハンターの世界にトリップしちまった!?)」
ヒソカ「目が醒めたかな?君、美味しそうだから声掛けたんだけど全力を出せないなら今度にしよっか♣
薬を忘れちゃったならそっちに女性受験生がいたから貰ったらいいよ、それじゃまたね♥」
俺(女性受験生‥薬‥そしてこの気持ち悪さ‥‥‥まさか‥‥)
《むにゅっむにゅ》
俺(‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥女性に性別変わるタイプのトリップかよ!ポンズとかと仲良くなってもセ(以下省略されました)
ーーー酷く欲望に忠実なリアクションを取る人物であるが、そんな軽い考えでこのハンターの世界で生きていけるのであろうかーーー
(プロローグ終わり)
以下、同じネットゲームをプレイした事がない人への補足
『2PC』・パソコンを2台使って2キャラを同時に操作することです。同時じゃなくても片方にアイテムを売らせて片方で狩りをする時もあります。
『カード』・ラ○ナの中でのレアアイテムですボスのカードならゲーム内の通貨数百万で取引されてたりします。
『阿修羅覇王拳』・作者が使っていたモンクというキャラの必殺技です、中2病技とか言わないでください。
『MVP獲得』・ボスを倒した時に一番活躍した人に表示されます。
『世界トリップの権利』・今回SSを書く際に考えたオリジナルアイテムです、実際にラ○ナのゲーム内には存在しません。
『フリオニ』・ラ○ナ内の恐ろしく弱いボスです、作者は粘着して狩ってました。粘着きめぇとかいわないでください(苦笑)。
プロローグあとがき
ここまで駄文を読んでくれた読者の方有難うございます!!何分SS好きが乗りで書き始めた作品なので面白くないと思いますが
もし興味が少しでも出たなら続きを投稿した際に読んでくれると嬉しいです!!では、また1話にて。