2010年8月27日 16時52分 更新:8月27日 17時39分
東京都足立区で7月、都内の男性で最高齢の111歳とされていた加藤宗現(そうげん)さんの白骨化遺体が見つかった事件で、加藤さんが生存しているように装い遺族共済年金約915万円を不正受給したとして、警視庁捜査2課と千住署は27日、加藤さんの長女真子(みちこ)(81)と孫登貴美(ときみ)(53)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。加藤さん名義の口座に振り込まれた年金は総額1800万円前後に上るとみられる。不正受給は30年以上にわたるとみられ、捜査2課は他の家族からも受給の経緯や使途について事情を聴いている。
逮捕容疑は、元小学校教諭だった加藤さんの妻が04年8月に101歳で死亡後、加藤さんが既に死亡していることを隠し、加藤さんを受取人とする遺族共済年金計約915万円(04年10月分~今年6月分)を公立学校共済組合から不正に受給し詐取したとしている。
加藤さんは70歳以上に支給される老齢福祉年金を69年から受け取っていたが、加藤さんの妻が死亡した後、より受給額が多い遺族共済年金に切り替えられていた。捜査2課はこの手続きを両容疑者が主導したとみている。年金は加藤さん名義の口座に振り込まれていたが、7月に6回にわたり計270万円が引き出され、一部は貸金庫に移されていた。遺体発見時の残高は約340万円だった。【酒井祥宏、川崎桂吾、伊澤拓也】