2010年10月25日19時21分
路上生活者らにうその家賃を申請させ、大阪市から住宅扶助費を不正受給したとして、大阪府警は25日、不動産仲介業「家のはしら」(同市天王寺区)の社長大強起徳(だいきょう・きと)容疑者(57)=詐欺罪で起訴=を生活保護法違反の疑いで再逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。
府警によると、生活保護の虚偽申請を禁じた同法を申請者ではなく、申請をさせた業者側に適用するのは異例。これまでは住まいをあっせんして保護費を吸い上げる「囲い屋」などの貧困ビジネス業者を詐欺容疑で摘発するケースが多かった。
浪速署によると、逮捕容疑は、昨年9〜11月、大阪市淀川区の自社マンションに56歳と71歳の無職男性2人を住まわせた際、家賃額を偽って市に申請させ、敷金や仲介手数料など住宅扶助費計約60万円を不正に受け取らせたというもの。実際の家賃は4万5千円で、市には住宅扶助費の支給対象となる上限の4万2千円と申請していたという。
同署は、大強容疑者はこの約60万円を2人からすべて受け取っていたとしている。
大阪市の調査では、この男性2人を含む、このマンションに住んでいた計7人の家賃申請が実際と異なっていたという。市は敷金など計約200万円分の住宅扶助費が不正受給にあたるとみて、同社への返還請求を検討している。