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仙谷官房長官:「柳は強風でもしなやか」 外交批判に反論

衆院予算委員会で質問する江田憲司議員を指さす仙谷由人官房長官=国会内で2010年10月13日、武市公孝撮影
衆院予算委員会で質問する江田憲司議員を指さす仙谷由人官房長官=国会内で2010年10月13日、武市公孝撮影

 仙谷由人官房長官は13日の記者会見で、沖縄県・尖閣諸島付近での中国漁船衝突事件を巡る「弱腰外交」批判に反論した。

 発端は12日の衆院予算委員会で自民党の石原伸晃幹事長に「弱腰」と挑発された仙谷氏が「柳腰というしたたかで強い腰の入れ方もある」と応じたこと。これに同党の鴨下一郎氏が13日の同委で「辞書で柳腰は『細くしなやかな腰。美人のたとえ』。女性が『しな』を作る趣旨のメッセージをかもす。日本の名誉のため訂正を」と要求した。

 質問時、仙谷氏は午前の記者会見のため不在だったが、午後の会見で「女性ほど強いものはない。柳はどんなに強風が吹いても、ゆらゆら揺れながらしなやかに対応している。『強腰』だから良かった、という話ではない」と反論。日露戦争のポーツマス条約への不満で暴動が起きた日比谷焼き打ち事件を引き合いに「(船長の)釈放だけ、逮捕だけ取り出し声高に叫ぶのはよろしくない」「媚中(びちゅう)派という言い方はもうやめたほうがいい」と「弱腰」批判に懸念を示した。「日中関係で『柳腰外交』はできているか」と問われ、「わが党の政権になってからはできていると思う」とも述べた。【野口武則】

毎日新聞 2010年10月13日 21時02分(最終更新 10月13日 21時07分)

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