仙台銀行(仙台市)と、きらやか銀行(山形市)が来年度の経営統合を目指して最終調整していることが25日、分かった。宮城県内の金融関係者が明らかにした。両行とも第二地方銀行で、共同持ち株会社の設立を検討しているとみられ、統合すれば総資産で東北最大の第二地銀となる。金利競争が激化する中、県境をまたいだ経営統合で営業基盤を拡大し、経営効率と収益力を高めるのが狙いとみられる。
仙台銀は非上場、きらやか銀は東証2部上場。今年3月末の総資産は仙台銀が7960億円、きらやか銀が1兆1751億円。東北では09年10月に荘内銀行(山形県鶴岡市)と北都銀行(秋田市)が持ち株会社「フィデアホールディングス」を設立し、経営統合している。【鈴木一也】
毎日新聞 2010年10月25日 11時09分(最終更新 10月25日 12時02分)