最終更新:2010年10月25日(月) 7時16分
中国反日デモ、当局は規制に躍起
反日デモが続く中国では、24日もデモが起きましたが、住宅問題などについて政府への批判も飛び出し、当局は規制に躍起です。
甘粛省の蘭州市では24日、数百人規模の反日デモが行われました。しかし、デモ隊より人数の多い武装警察が周囲を取り囲むなか、デモの中心メンバーが警察のメガホンを使い、解散を呼びかけることに・・・。
「我々の愛国の情熱は、もう表明された。デモを解散しよう。みなさん、秩序を守ろう。交通規則を守ろう」(デモの中心メンバー)
当局がデモの規制を強化している背景には、反日デモが政府批判に発展することへの懸念があるとみられます。今回のデモには定職につけない若者たちも参加し、「反日」を口実に自らの不満のはけ口としている様子も見受けられました。
また、24日、陝西省の宝鶏市で行われた反日デモでは政府批判が堂々と展開され、「住宅価格の高騰」などを非難する横断幕が掲げられたということです。(25日03:03)