硫酸ピッチ入りドラム缶不法投棄

[ 2001/07/28に作成 ]


 富士山西麓、地元朝霧高原の富士宮市根原地先(自宅から10分ほどのところ)の資材置き場とされる牧草地の一角に、有害な産業廃棄物、硫酸ピッチ入りのドラム缶が不法に投棄されていました。この事件で、静岡地検富士支部は25日に4人の容疑者(ここでは実名を控えます)を廃棄物処理法違反の罪で起訴しました。

 起訴状などによると容疑者らは、1999年7月12日ごろ、山梨県上九一色村の石置き場に、産業廃棄物の
硫酸ピッチ入りドラム缶計72本(総量14・4トン)を放置し、同年6月2日ごろから3日ごろまでの間、富士宮市根原の資材置き場に硫酸ピッチ入りのドラム缶計48本(総量9・6トン)を不法投棄したされます。彼らはらはこの2カ所とは別に、富士宮市根原の空き地に硫酸ピッチ入りのドラム缶230本を埋めたと供述しており、現在静岡、山梨両県警で現場検証を進めています。

 

 地元議員としてはもちろん、地域住民として現場の様子を知っておく必要があると思い、27日に現場を訪れました。静岡県警の現場検証2日目ということで、容疑者も立ち合わせての緊張した中での作業で、大型重機(パワーショベル)で2〜3メートルほどを掘ると建設廃材などの混じる残土の下から、硫酸ピッチによるものでしょうか黒々とした部分が現れてきました。その時点ですでに軽トラック1台分程度の黒々とした山が4つほど見られましたが、その後さらに発見されたものかどうかはわかりません・・・。現場検証には数日かかるとのことでした。

 【硫酸ピッチ(sulfate pitch)】とは、石油製品の精製工程の硫酸処理・硫酸洗浄から排出される廃油と廃酸の混合物です。石油製品中のイオウ分、アスファルト質、ガム状物質等の不純物を硫酸で溶解、 酸化、重合等をさせて硫酸に吸収させ、硫酸ピッチとして分離したものです。硫酸 タールまたは硫酸スラッジともいわれており亜硫酸臭が強く流動性に乏しい物質です。

 掘り当てられたときには白い煙が立ち昇り、なんともいえない臭いがしますが、たぶんそれが亜硫酸臭では中と思います。流動性に乏しいことから分かるように土壌への浸透はほとんど無く、その意味からも地下水系など自然界への影響は心配しなくても良いとのことですので一安心ですが、逮捕した容疑者の供述から新たに不法投棄が発見されたという偶然でしかなく、富士山麓にどれほどの不法投棄が行われているのかと思うと氷山の一角に過ぎないということは誰の目にも明らかです。

 本年4月施行の家電リサイクル法をはじめ、多くの法律によって規制が強まる中で、特に一部の不心得者によって環境破壊と対策・解決のための税金投入が増えざるを得ない状況に、今まで以上に厳しい姿勢で臨むことはもちろんのこと、富士山自然環境を守ることと特に水資源を守る観点から、地域独自の対策を考えていくことが急務です。