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ソーラーフロンティアとIBM、レアメタルを使わない太陽電池セルの共同開発へ

2010年10月19日(火) 20時08分

昭和シェル石油の太陽電池子会社のソーラーフロンティアは、IBMとCZTS(銅、亜鉛、スズ、硫黄、セレン)薄膜太陽電池セルを共同研究することで合意した。

IBMは今年2月、CZTSを用いた太陽電池セルとしては記録的な9.6%の変換効率を達成した。この研究成果とソーラーフロンティアの薄膜生成技術、製造技術を融合することで、両社は、レアメタルを使用せず、入手が容易で、安価な材料を使って価格競争力の高い太陽電池技術を開発する。

また、ソーラーフロンティアと同様、台湾のデルソーラーも、この技術開発分野でIBMとパートナー関係を結んでおり、日本、アメリカ、台湾のグローバルな協業を通じてCZTS薄膜太陽電池技術の早期実用化を目指す。

ソーラーフロンティアは、銅・インジウム・セレン・ガリウム・硫黄を主成分としたCIS薄膜系太陽電池で強みを持つ。今回、CIS技術の延長上にあるCZTS技術の高い互換性に着目し、IBMとの共同研究で合意した。

《編集部》
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