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◆セ・リーグ クライマックスシリーズ ファイナルステージ第4戦(6試合制) 中日4x─3巨人(23日・ナゴヤドーム)リーグ優勝当日にはなかった胴上げで、落合監督は6度、ナゴヤDの宙に舞った。「俺もやるつもりはなかったけど、みんながおいでって言うから。いいんじゃない、選手がしてくれるって言うんだから」。マウンドでのうれしいサプライズに表情が緩んだ。
短期決戦の舞台でも、タクトはぶれない。2点リードの5回1死二、三塁。マウンドで先発・山本昌に交代を告げた。ポストシーズン史上最年長の45歳2か月で出場を果たしたベテラン左腕だが、過去6戦で勝ち星なしの4敗。悲願の初勝利まであと2アウトだったが、あっさりその権利を奪った。非情とも見える決断は、勝利のためだった。
高橋、浅尾の失点で同点とされたが、和田の一打で今季“13度目”のサヨナラ勝ち。最後まで中日らしさを貫き、4勝1敗と巨人を圧倒した。「最後まで苦労させられた。らしくていいんじゃない。今年を象徴する試合。明日やるのは嫌だった」と本音をのぞかせた。
10月2日の全日程終了後、ベンチ入り全選手の出場選手登録を抹消。ボーダーライン上の選手を横一線に並べ競争をあおり、最終Sまでの17日間のカベを乗り越えた。
中日とロッテの日本シリーズは1974年以来36年ぶり。07年はリーグ2位からの日本一に輝いたが、元来CSに否定的だけに、あくまでもシーズンを制した上で日本一が真の王者。「もう1回(胴上げを)しなきゃな。そうなったら本当に56年ぶりの日本一ってことになるんじゃないか」。古巣を倒し、54年以来の“完全日本一”を目指す。
(2010年10月24日11時42分 スポーツ報知)