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落合監督“今季象徴”さい配で勝負の鬼らしさ全開

巨人を破り日本シリーズ進出を決めた落合監督はナインから胴上げされる

 照れる落合監督をナインが強引にマウンドへと導く。観念した指揮官は今季2度目の胴上げで、10月2日と同じ6回ナゴヤドームの宙を舞った。

 「オレはやらないつもりだったんだ。そしたらみんなに“こっちへおいで”と言われたから。もう1回やらないとな」

 自慢のリリーフ陣が失点する苦しい展開となったが、リードは許さず。最後は今季13回目のサヨナラ勝ちと、どこまでも落合竜らしく3年ぶりのシリーズ進出を決めた。

 勝負の鬼となった。落合監督が今季ほど選手に厳しく激しく接したことは、これまでなかった。勝率5割前後だった8月初頭。珍しく自ちょう気味にもらした。「指示待ち人間が多すぎるんだ。使うヤツがいない。そのうち誰もいなくなるんじゃねえか」。特に後半戦は、かつてないほど選手をしかり、非情に思えるさい配も辞さなかった。

 リーグ最終戦後には、1軍28人を全員抹消。指定席をつくらず、もう一度競わせた。危機感を保ったナインは17日間のブランクをものともせず巨人を圧倒した。

 「振り返ればすべては初戦だろうな。間隔があいていただけに。あそこでもたついていたら、こうはならなかった」

 日本シリーズの相手は現役時代、3度の3冠王に輝いたロッテ。目標である「完全優勝」に向けて、因縁の古巣を打倒する。

[ 2010年10月24日付 ]

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