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WBC前王者長谷川の母・裕美子さん死去

 ボクシングのWBC世界バンタム級前王者・長谷川穂積(29)=真正=の母、裕美子さんが24日、兵庫県西脇市内の病院で亡くなった。55歳。

 裕美子さんは06年11月に大腸がんが見つかり、その後も卵巣、肺などに転移。闘病生活を送っていたが、長谷川の試合は毎試合観戦し、声援を送った。長谷川がモンティエル(メキシコ)と対戦した4月の試合でも日本武道館まで駆けつけ、王座陥落した息子に「こんなことで終わる穂積じゃない」とハッパをかけた。

 長谷川はここ数日間、西脇市の病院を見舞った後、練習場所の神戸に向かう日々を繰り返していた。この日はコメントを控えたが、自身の公式HPで「今朝、おかんが天国に旅立ちました。ほんまによく頑張ったね。もっと生きてほしかった。またすぐ復活するんで、少しだけおかんのために時間を捧げたい」などと心境を明かした。

 自宅に戻った裕美子さんの枕元には、再起戦となる11月26日の世界戦のポスターと、1週間前に家族らで撮った写真2枚が並べられた。

(2010年10月24日)






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