車いすで登場するすずきじゅんいち監督と榊原るみ夫婦
「第23回東京国際映画祭」(23日、六本木ヒルズ)
先月29日に米ラスベガス近郊で、自家用車乗車中に交通事故を起こし、重傷を負った映画監督すずきじゅんいち氏(58)は車イスにギプス姿で、妻で女優の榊原るみ(59)らとグリーンカーペットに登場した。
監督は「タイヤがはずれたらしく、直線道路で突然ハンドルが利かなくなった。中央分離帯のガードレールに激突し、車が2横転した」と事故の状況を説明。ろっ骨4本など数カ所の骨折と、頭部も半円状に約30センチ縫うほどの大けがを負いながら、奇跡的に生還。「体中縫って何百針になるか。アメリカでは髪の毛も(そらずに)一緒に縫うんですよね」と苦笑いを浮かべた。
2人は現在、ロス在住。劇中のモデルとなった太平洋戦争の米軍442部隊の同窓会で同作を上映するためにラスベガスに向かう途中、事故で車が大破。すずき監督は意識不明となり、今も「事故当日から数日間の記憶が何もない」と衝撃の告白。榊原も全身打撲と左手の数カ所を骨折した。
監督作「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」(11月13日公開)は日本映画・ある視点部門に出品されている。
(2010年10月24日)