アイドルグループ、AKB48の選抜メンバー16人が23日、韓国・ソウルのオリンピックスタジアムで行われたアジア最大級の音楽祭「アジアソングフェスティバル 2010」に参加し、各国からの来訪者の視線をクギ付けにした。同音楽祭は、11月にソウルで開催されるG20(日米欧など20カ国および地域首脳会合)の公式行事として位置づけられており、AKB48が夢の“世界戦略”へ向け、大きな一歩を踏み出した。
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AKB48にとって初となる韓国でのライブは、想像以上に大きな舞台だった。
「アジアソングフェスティバル」はかつて、浜崎あゆみ(32)や嵐らが出演した。加えて今年は、11月にソウルで開催されるG20サミットの公式行事となった。同サミットのソウル開催を記念し、サミットの準備委員会が同フェスティバルの後援に名を連ねたためだ。
ソウルでは23日に20カ国・地域(G20)財務省・中央銀行総裁会議が開かれたこともあり、この日の公演には韓国の閣僚が来賓として訪れた。
サミット公式行事にもなったフェスティバルを見ようとアジア6カ国および地域から、約200社、500人の報道陣が集結。熱い視線が集まる中、16人は新曲「ヘビーローテーション」など3曲を熱唱。北原里英(19)指原莉乃(17)、倉持明日香(21)、佐藤夏希(20)は韓国語で「アンニョンハセヨ」などとあいさつ。AKBとして過去最多となる5万人が集まった会場を沸かせた。
北原は「アジア進出への第一歩。日本代表としてここに出られたのはすごくうれしいし、一歩目がこんなステージでラッキー」と手ごたえ。指原は「私たちが失敗したら、日本のアイドルの評価が下がるので、緊張しました。報道陣の数もすごいし」と話した。
11月にはシンガポールとマカオで公演する予定で、今後は急速にアジアで展開する。フェスティバルには、BoA(23)、KARAらアジアのスター11組が登場した。