警察官に取り押さえられた知的障害者の安永健太さん(当時25歳)の急死を受けた審判で、被告側が「遺族の支援団体などから圧力を受ける可能性がある」との意見書を佐賀地裁に提出した問題をめぐり、支援団体は15日、被告側に抗議書を提出した。
支援団体「安永健太さんの死亡事件を考える会」(村上三代代表)は抗議書で「事実がないのに会が証拠隠滅行為をしているかのような意見書を裁判所に提出したとすれば大問題」として、証人に圧力を加えたとされる根拠や、その支援者を特定するよう求めた。
被告側は「支援者団体の一員と名乗る者から、一部の証人候補者に、弁護側証人として証言しないように圧力が加えられた事実がある」と主張している。
毎日新聞 2010年10月16日 地方版