男子SPで首位に立った高橋大輔=名古屋市ガイシプラザ
「フィギュアスケートNHK杯第2日」(23日、名古屋市ガイシプラザ)
マンボのリズムに合わせた手拍子が場内を支配した。「ウ〜ッ」、「ハッ」というラテンなかけ声に乗って、高橋は熱く舞った。「お客さんが盛り上げて、自分のテンションを上げてくれた」と首位発進を喜んだ。
完ぺきではなかった。「ジャンプのミス、スピンも危なかった。ステップも足にきた。満足していない」と総括。「まだ50、60%。練習あるのみです」と完成途上にあることを明かした。
世界一の芸術性が首位に立った原動力だ。芸術的要素を示す5項目の演技構成点は全項目でトップ。8点台を4項目で記録し、唯一40点台を突破する41・21点だった。
SPのテーマは“暑苦しく”。「まだ熱帯夜というか、温暖化。もっとウザいくらいの温度でやりたい」。世界選手権連覇を目指す1年。暑く熱く完全燃焼する。
(2010年10月23日)