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オレ竜サヨナラ完全Vで日本S進出!

 サヨナラ勝ちで日本シリーズ進出を決め、胴上げされる落合監督(撮影・棚橋慶太)
 サヨナラ勝ちで日本シリーズ進出を決め、胴上げされる落合監督(撮影・棚橋慶太)

 「セ・リーグCSファイナルS・第4戦、中日4-3巨人」(23日、ナゴド)

 劇的な幕切れで、中日の落合博満監督(56)が6度、宙に舞った。中日が4‐3で巨人にサヨナラ勝ちし、対戦成績4勝1敗(1勝のアドバンテージを含む)で、3年ぶり9度目の日本シリーズ進出を決めた。同点の九回1死一、二塁、左越えにサヨナラ打を放った和田一浩外野手(38)がファイナルSのMVPに輝いた。中日はパ・リーグのCSを制したロッテと、1974年以来、36年ぶりに日本シリーズで対戦する。

  ◇  ◇

 五色のテープが舞う。6度の胴上げ。扉をこじ開けた。幕張へと続くらせん階段を駆け上がった。劇的なサヨナラ勝ち。落合竜が3年ぶりとなる日本シリーズ進出を決めた。勝率・750を誇る本拠地・ナゴヤドームで、リーグチャンピオンの底力を誇示した。

 「今年は開幕前から大変なシーズンになると予想してたけど、今年を象徴する試合になったな。自分たちの庭で戦う試合。何としても負けられない思いがあった」。勝利監督インタビュー。プライドを保った落合監督は胸を張った。

 数字が示した白星だ。今季、ナゴヤドームで先制した試合は、37勝4敗で、驚異の勝率・902。四回、小田が先制の2点適時二塁打。高橋、浅尾の救援陣が土壇場で同点を招きはしたが、竜を守る神は、勝敗の行方を決めていた。

 情を捨てた。五回、1死二、三塁。マウンドに向かい、交代を告げた。ポストシーズン初勝利を狙った27年目のベテラン・山本昌をマウンドから降ろした。「勝たなきゃいけない試合」。勝負師の感性が、分岐点だと悟った。

 目標に一歩前進だ。監督就任7年目。リーグ優勝&日本一の完全優勝を政権公約に掲げた。「野球をやってる者なら、そこを目指さなきゃダメだろ。目標を目標で終わらせたら意味がない。オレはウソつきにはなりたくないからな」。落合流に表現するならば、第二関門突破だ。

 3度目の胴上げが待っている。1週間後に幕を開ける今季最後の頂上決戦。パ・リーグを3位で通過したロッテとのマッチアップだ。

 「セ・リーグチャンピオンの名に恥じない戦いで、必ずや優勝フラッグを持ち帰りたい。リーグ優勝して、日本一になったのは、もう56年前の話だからな」。必ず頂点に立つ。勝利の美学‐。みんなと夢と喜びを分かち合う。落合博満が7番勝負に命をかける。

(2010年10月23日)

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