賞金１億円使い無料ライブ　ＮＯＮ　ＳＴＹＬＥ

　お笑いコンビ「ＮＯＮ　ＳＴＹＬＥ」が、１２月２３日にさいたま市で１万人規模の無料ライブ「ＮＯＮ　ＳＴＹＬＥ　ＮＯＮ　ＣＯＩＮ　ＬＩＶＥ　ｉｎ　さいたまスーパーアリーナ」を開くことになり、東京都内で制作発表記者会見に臨んだ。

　２人は、ソフトバンクモバイル主催のお笑い映像コンテストで３月、初代年間王者に輝き、賞金の１億円をファンに還元しようとライブを企画した。

　大阪から東京に進出し、２００８年に漫才“日本一”決定戦「Ｍ―１グランプリ」で優勝した２人だが、井上裕介は「（忙しくなり）ファンと接する機会が減ったので、支えてくれた方々に恩返ししたい」と熱い一言。

　ここまではいい話だったが「当初は（賞金が）ちょっと余ると思ったら既に赤字」と嘆き、石田明は「そらもう、うちのオカン（母）は『何で手元に残らんのや』とブチ切れてますよ」。

　それでも、せっかく１万数千人が入る会場でやるだけに、格好つけキャラで歌手活動もしている井上は「プロに曲を作ってもらって歌おうと思います。『アリーナ！　後ろの方も見えてるよ〜』ってやりたい」とノリノリで、石田も「宙につるされたい」。

　ライブ本編前に観客を盛り上げる「前説」は、２人と同期の人気コンビ「キングコング」が担当する。井上と石田は売れない時代、キングコングの関西の番組で前説を続けていたそうで、今回はキングコングが役を買って出たという。ただし、彼らのギャラはボケ１回につき１００円。

　ライブは無料だがチケットは必要で、発券手数料のみ観客の負担となる。