横浜Mが獲得オファーを出している日本代表DF槙野智章(23)=広島=と22日に初交渉していたことが23日、分かった。DF中沢、松田らの後継者として期待しており、強化幹部が直接熱意を伝えた。
槙野は今季で広島との契約が切れ、違約金なしで移籍できる。若い日本人センターバックが人材難ということもあり、横浜だけでなく名古屋、柏もオファー。さらに浦和も獲得に乗り出すと見られ、争奪戦が本格化している。横浜Mの強化関係者は「本人の考えを聞き、こちらの考えを伝えた。獲得に向けて、できることをやりたい」と話した。
Jリーグ屈指の超攻撃的DFは、ジュニアユース時代から生粋の広島育ち。広島に強い愛着を持つ一方、これまで他のクラブと交渉する機会がなかったため「自分の評価を聞いてみたい」という思いもあるという。
関係者によると、ペドロビッチ体制の広島で3バック戦術の核となっている槙野だが、14年ブラジルW杯出場という大目標のため、ザックジャパンと同じ4バックをベースに戦うチームを移籍先候補としている。左サイドバックもこなせるが、4バックのセンターDFとしての成長を目指しており、どの位置で評価されるかも新天地選びのポイントになるという。
広島も、すでに契約更新オファーを出している。次世代のスターDFは、以前から興味を持つ海外挑戦を含めた複数の選択肢の中から去就を熟考している。
(2010年10月23日)