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2度目交渉していた…関本FAなら争奪戦

 代理人を通じた残留交渉を行っていた関本
 代理人を通じた残留交渉を行っていた関本

 今季国内FA権を取得した阪神・関本賢太郎内野手(32)が、22日に代理人を通じた残留交渉を行っていたことが23日、分かった。8月下旬に続く2度目の交渉で、シーズン終了後は初めて。代理人のみが出席した。球団から条件提示が行われたとみられる。関本は現時点で権利行使の有無について態度を保留しているが、セ、パの複数球団が水面下で獲得に向けた調査を行っており、権利行使となれば争奪戦に発展する可能性が出てきた。

  ◇  ◇

 生え抜き野手の流出阻止に向けた動きが、にわかに本格化し始めた。2011年度の監督、コーチスタッフが発表された22日、今季国内FA権を取得した関本の残留交渉が、兵庫県内で代理人を通じて行われていた。シーズン中の8月下旬に続く2度目の交渉で、条件提示が行われたとみられる。

 関本は今季79試合に出場。7月には代打で10打席連続出塁を記録するなど無類の勝負強さと選球眼を発揮する一方で、内野の貴重な守備固めとしてもチームを支えた。しかしブラゼル、平野の一、二塁固定によりスタメン機会は昨季の107試合から8試合に激減するなど、出場機会に恵まれなかった。

 関本は6月16日に1軍登録年数が8年(1年=145日)に達し、国内FA権を取得。球団は8月下旬に残留交渉を行い、関本に対して来季以降の必要戦力として残留を要請していた。

 他球団では、関本の権利取得を受けてシーズン中から水面下で調査を開始。内野全般をこなすユーティリティー性と勝負強い打撃を評価し、セ、パの複数球団が来季の補強候補としてリストアップしている。

 関本本人は、現時点で今後の態度を明確にしていない。年齢的にも32歳と充実期に差し掛かっていることから、親しいチームメートには、14年間在籍するタテジマへの愛着を口にする一方で「野球人として完全燃焼するために出場機会を求めたい気持ちもある」と悩める胸中を語っている。

 関本はFA権行使の有無も含め、あらゆる可能性を排除していないが、仮に権利行使となれば複数の球団が獲得に動くことは確実で、阪神と他球団の間で争奪戦に発展する可能性もある。

 南球団社長が「一度話をしないといけない。もちろん残ってほしい」とかねて直接交渉を示唆しているように、関本の流出阻止は球団の共通認識。チームでは数少ない生え抜き野手の残留に全力を尽くす方針だ。関本は「まだ何も決まっていない。これからゆっくり考えます」と期限いっぱいまで熟考を重ねる。

(2010年10月23日)

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