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【北海道5区補選】沈みだした「逃げ菅」政権 補正・政倫審・TPP課題山積も… (3/3ページ)
小沢氏の国会招致問題が再燃すれば、民主党内の不協和音は大きくなる。
反小沢勢力は早期の国会招致で幕引きを狙う。岡田克也幹事長は24日、徳島県小松島市で「補正予算は非常に大事だ。小沢氏は当然念頭において判断されるのではないか」と小沢氏の“英断”に期待を寄せた。
逆に小沢氏周辺は「補選敗北は首相の失政が招いただけだろ」(中堅)と反発を強める。小沢氏自身は証人喚問はおろか、政治倫理審査会での弁明さえも「意味があるのか」と漏らしており、応じる気配はない。
一方、首相は、議長国を務めるアジア太平洋経済協力会議(横浜APEC)など外交面で得点を稼ぎ、政権浮揚を狙う。オバマ米大統領や胡錦濤中国国家主席らとの首脳会談が予定され、自らの外交成果をアピールするチャンスだからだ。TPP参加にも熱心で24日の勉強会でも首相は「自分が政治決断する用意がある」と意気込んだ。
だが、TPP参加には党内で反対が強く、混乱は避けられない。対中外交でも毅然(きぜん)と対応し、中国の強硬姿勢を改めさせることができなければ、政権は一気に転覆しかねない。