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「恥かくぞ」「そちらですよ」石原知事と民主 築地めぐって対決

 石原慎太郎知事の決断で豊洲地区(江東区)への移転が決まった東京都の築地市場。都議会最大会派の民主党の反発で、来年4月の都知事選の争点になる可能性が出てきた。海外からの観光客も集まる「築地ブランド」はどうなるのか。知事と民主のつばぜり合いは激しさを増し、都議会を舞台に前哨戦が繰り広げられそうだ。

 「恥かくぞ」「そちらですよ」。今月7日、定例都議会の閉会後、会派へのあいさつ回りで民主党控室を訪れた知事と、同党の大沢昇幹事長とでこんな応酬があった。

 民主は議会で、現地での再整備案を提示。移転問題の審議は継続となり、結論は先送りされた。知事は「(議会での)議論はもう出尽くした」とうんざりした表情で記者らに語った。

 昨年7月の都議選で、民主は「強引な移転反対」を掲げ、圧勝。選挙戦では、鳩山由紀夫代表(当時)が豊洲地区の土壌汚染の危険性を取り上げ「移転させない」とさらに一歩踏み込んだ。移転を進めたい知事や自民、公明との対決ムードを自らつくった。

 3期目もあと半年を切り、求心力低下がささやかれる中、築地移転で久々にリーダーシップをアピールできた知事。しかし進退はけむに巻いたままだ。「決断」を表明した22日の定例会見でも、知事選への対応について「際どい質問だ。肝要な点を突いているけれどノーコメント」。

 知事選の争点になりかねないと突っ込まれると「争点にはなり得ない。仮に民主が推す知事が誕生しても、消費者のことを考えなければ首都圏のリーダーになり得ない」と民主をけん制した。

 これに対して、大沢幹事長は「強引なやり方にはブレーキをかけていく」と来年度の予算審議で抵抗する構えだ。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年10月24日 15:54 ]

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