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奇跡的救出の優太君8歳に…祖父「ずぶとい」

 6年前の新潟県中越地震で車が土砂崩れに巻き込まれ、4日後に奇跡的に救出された当時2歳だった皆川優太君(8)は小学3年になった。最近は地震の話も怖がらなくなり、チリの鉱山落盤事故で作業員33人が地下に閉じ込められ69日ぶりに生還したニュースを見て「凄い、凄い」と手を叩いたという。

 魚沼市の自宅には、居間の柱に黒い線が横に引かれ「8月3日 137・4センチ」と記されている。祖父敏雄さん(74)によると、優太君は1年間で6センチほど身長が伸び、同級生より一回り大きい。「好き嫌いなく食べるから、すぐに大きくなるんでしょう」

 元気に学校に通い、放課後は友達と外で遊ぶ毎日。数年前からは柔道教室に通っている。「どんな相手でも物おじせず試合に臨んでいる。ずぶとい神経の持ち主なのかもしれない」と敏雄さんは笑う。

 土砂崩れでは母貴子さん=当時(39)=と姉真優ちゃん=同(3)=を亡くした。地震の2年後は、将来の夢について「宇宙飛行士。お母さんとお姉ちゃんを迎えに行くんだ」と話していたが、成長するにつれ、2人の話になると「いや」と遮るようになり、今も話題を避ける様子は変わらない。子供なりに我慢しているように見えるという。

 敏雄さんは今月、優太君と長岡市妙見町の現場を訪れた。静かに手を合わせる優太君を横目に「この子を一人前に育てるまでは死ねない」と決意を新たにした。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年10月24日 ]

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