西岡Ｖ５ボディー！公開計量４００人も驚嘆…ＷＢＣ世界Ｓバンタム級戦

東京ミッドタウンで行われた公開計量に大勢のファンが詰めかけた

　◆報知新聞社後援プロボクシング「エキサイトマッチスペシャル“ＴＨＩＳ ＩＳ　ＢＯＸＩＮＧ”」　▽ＷＢＣ世界スーパーバンタム級タイトルマッチ（２４日・両国国技館）　注目の世界戦は２４日、ゴング。王者・西岡利晃が、米ラスベガスばりの公開計量で闘志を最高潮に高め、Ｖ５へ突き進む。２３日、東京・六本木の複合施設「東京ミッドタウン」で前日計量が行われ、指名挑戦者レンドール・ムンローとともに一発パスした。日本初の「ライブ公開計量」に駆け付けたファン約４００人に、完成されたＶ５ボディーを披露。「テンションが上がった」と防衛へ揺るぎない自信を見せた。

　青空ものぞいた都心の超一等地、六本木のど真ん中。勝負色の赤パン一丁で公開計量に臨んだ西岡が絞りに絞ったボディーをさらすと、ファンから「すげ～」とため息が漏れた。リミットより５００グラムも軽い５４・８キロで計量を一発クリア。壇上でマイクを向けられ「万全の練習ができた。体調も最高です」と、勝利を確信したような充実の笑顔でアピールした。

　米ラスベガスでのビッグマッチでは計量自体がショーアップされたイベントだ。本場では１０００人単位の観客が訪れ“前夜祭”のごとく盛り上がる。この日はセレブ風情も混じったファン約４００人が集まった。

計量をパスしポーズをとる西岡

　日本での世界戦計量が一般公開されるのは異例で、さらに計量の模様を試合を放送するＷＯＷＯＷが生中継。司会を務めた米国が誇る名物リングアナ、ジミー・レノンＪｒ．氏の「トシアキ『スピードキング』ニシオカ」の愛称を挟んだ独特のコールが響き渡ると、西岡は目の色を変えた。

　本場流に徹した日本初の計量イベントに「いつもは体重を測るだけの事務的な作業なので気持ちが盛り上がる」と闘志にスイッチを入れつつ、楽しむ余裕があった。

　行儀良く見守っていた日本人に対し、来日したムンローの応援団約５０人が大声を発しても平然。過去の４度の防衛戦で最軽量の体重にも「なぜか、あれ（ハカリ）は軽く出ますね」とニヤリ。微動だにしない。

　計量後にムンローとにこやかに握手。拍手の中、男性ファンの「西岡、行けー！」の声援にうなずいた。２度目の指名試合を制し日本で、海外で、この雰囲気をもう一度味わうつもりだ。

　◆ムンロー「日本食食べたい」　挑戦者ムンローもリミットを８００グラムも下回る５４・５キロで一発パス。「朝食をたっぷり食べたが、楽にクリアできた。あしたはスーパーストロングになる」と誇らしげにポーズを取った。計量後、マネジャーから「何を食べてもいい」と言われ笑顔。「食事を制限してきたからね。日本食がいい」と笑顔だった。