PR:
西岡 大差の判定で5度目防衛もKOできず「すみません」
レンドール・ムンロー(左)を判定で下し、5度目の防衛に成功した西岡利晃
Photo By 共同 |
ボクシングのダブル世界タイトルマッチ各12回戦は24日、東京・両国国技館で行われ、世界ボクシング評議会(WBC)スーパーバンタム級チャンピオンの西岡利晃(帝拳)は同級1位のレンドール・ムンロー(英国)を3―0の判定で下し、5度目の防衛に成功した。スピードで上回った西岡はボディーブローを的確に決め、ジャッジの判定は3者とも119―109と大差がついた。西岡の戦績は44戦37勝(23KO)4敗3分け。日本のジムに所属する男子世界王者は4人のまま。
初防衛からの連続KO記録を更新できなかった西岡は試合後、リング上のインタビューで「すみません」とファンに頭を下げた。ただ、王者の強さに文句を付ける人はいないだろう。それほど完ぺきな勝利だった。
自身と同じ左構えとの対戦は1998年以来。「モンスターレフト」と恐れられる左の強打につなげるべく、右のパンチを起点に試合を組み立て、接近戦を狙うムンローをけん制した。
相手に距離を取らせないのは予定通り。攻めてみると「ボディーが意外と近いことが分かった」と気づき、ガードを固めた相手の顔面でなく、ボディーブローを軸に強打を浴びせた。最終回は連打で相手をダウン寸前に追い込んだ。「倒したかった」と悔やんだが、試合後は左拳から激しく出血し、右拳も腫れ上がっていた。ムンローのタフさが評価されるべきだろう。
最強の指名挑戦者を退けた34歳の王者は「まだまだ強くなっている」と進化を感じ取る。観戦した本場米国の有力プロモーター、ゴールデンボーイ・プロモーションのロベルト・ディアス氏に「熟成されたワインのようだ。西岡のスピード、技術を世界のファンにも見せたい」と言わしめた。
来春にもV6戦を見据える。闘うたびに新境地を見せる王者は「より強いボクサーを目指している。わくわくする試合をしたい」とさらなる強豪との対戦を切望した。
▼レンドール・ムンローの話 スピードで上回られた。西岡がトップであることは間違いない。すべてが経験になり、学ぶことがあった。また戦うチャンスがあればやりたい。
▼李冽理・WBAスーパーバンタム級王者の話 (西岡は)序盤からペースを握っていた。足の使い方や間合いの取り方が自分と似ていたので勉強になった。(統一戦は)話が来れば、やってみたい気持ちはある。
▼大橋秀行・日本プロボクシング協会会長の話 足と右ジャブの勝利。動いてムンローの良さを消した。完ぺき。この年でまだ進化している。
関連ニュース
PR
関連写真
- 武藤 15キロの減量もベルト奪取ならず [ 10月25日 00:06 ]
- 諏訪魔が初防衛に成功!長期王者宣言 [ 10月25日 00:05 ]
- 34歳2カ月の西岡 国内3位の年長防衛 [ 10月24日 21:47 ]
- ムンロー 大差の判定負けにさばさば [ 10月24日 21:13 ]
- 西岡の長女小姫ちゃん「パパは誰にも負けない」 [ 10月24日 21:06 ]
- 西岡 大差の判定で5度目防衛もKOできず「すみません」 [ 10月24日 19:46 ]
- 長谷川穂積の母・裕美子さん死去 [ 10月24日 19:23 ]
- ゴンサレスが暫定王者「1回から手応えがあった」 [ 10月24日 18:28 ]