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【国際】

反日とアニメ愛好で葛藤 デモ呼び掛けで南京学生

2010年10月24日 16時28分

 【南京共同】「釣魚島(尖閣諸島)の領有権を主張する中国政府を支持するが、日本のアニメも好き」「グローバリズムが進む中で、日本製品ボイコットはないだろう」―。インターネットでの24日の反日デモ呼び掛けに応じ、中国江蘇省南京市の中心部に一時集まった学生らに話を聞くと、中国人の生活の中に溶け込む日本文化や日本製品への親しみと反日感情の間の葛藤がうかがえた。

 南京市内にある職業専門学校に通う18歳の男子学生は、旧日本軍が南京占領の際に中国軍捕虜や一般市民に大量殺害や略奪、女性暴行などを行った南京大虐殺に言及し「歴史教育を通じて日本に好感は抱いていなかった」と説明する。

 南京は「反日デモを行う理由が最もある場所だ」とも指摘。一方で「日本のアニメやゲームソフトが好きでたくさん持っている。日本との文化交流活発化を望む」と話し「心情は複雑だ」と語った。

 南京林業大学4年生の男子学生(22)は「グローバリズムの進展で地球は一つの村になろうとしている。実際に多くの日本製品を使っている」とし、各地のデモでの「日本製品ボイコット」の主張に異を唱えた。

 

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