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【社会】

不審死、木嶋被告を再逮捕へ 青梅の男性殺害の容疑

2010年10月23日 朝刊

 首都圏で男性が相次いで不審死した事件で殺人罪などで起訴された住所不定、無職木嶋佳苗被告(35)が、交際していた東京都青梅市の男性を殺害した疑いが強まったとして、警視庁捜査一課は近く殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。

 警視庁の捜査関係者によると、木嶋被告は昨年一月下旬、青梅市東青梅の会社員寺田隆夫さん=当時(53)=の自宅マンションで練炭を燃やし、寺田さんを一酸化炭素中毒に陥らせ、殺害した疑いが持たれている。

 寺田さんは同二月四日、寝室の布団の上で中毒死しているのが見つかった。4DKの各部屋と浴室に七輪(しちりん)が計六個置かれ、練炭が燃やされた跡があった。玄関は施錠され、窓は閉め切られていた。

 青梅署は同日、交際相手の木嶋被告から電話で事情聴取し、同被告が「(寺田さんが生前に)『別れるなら死んでやる』と言っていた」と話したことから自殺と断定。司法解剖をしていなかった。

 昨年の連続不審死事件の発覚を受け、警視庁は再捜査。寺田さんが木嶋被告に約千七百万円を渡していたことなどが判明。寺田さん宅で採取した練炭の灰を分析するなど状況証拠を積み重ね、立件が可能と判断した。

 木嶋被告は昨年九月以降、詐欺容疑などのほか、埼玉県富士見市の駐車場で東京都千代田区の会社員大出嘉之さん=当時(41)=を殺害した疑いで逮捕、起訴された。殺害容疑は否認し、現在、さいたま地裁で公判前整理手続き中。

 

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