日本人の優しさの基準

ジグザグかがわ:盲導犬、うどん店で入店拒否 努力義務、浸透なく /香川

 香川県のうどん屋で盲導犬を連れていたお客さんたちが入店拒否をされたということで、問題視されてニュースになっていました。インターネット上でも賛否両論、店側が悪いという人たちもいれば、お客さんたちが悪いということをいう人もいます。

 個人的な感想としては日本人のあいまいな優しさが出たと思います。
ちなみにこちらがインターネットユーザーの反応がわかるまとめサイトです。

 ここで私が言う日本人のあいまいな優しさというのは、盲導犬に店内を案内してもらわないといけないという状況です。例えば、店員さんの一人が目の不自由な方の誘導役になって、腕を持ってもらって移動する、という方法もあります。香川のうどん屋さんはセルフサービスが基本ですが、言われた注文を持ってきてあげると言う方法をとってもいいでしょう。

 日本人と言うのはできる限り他人の手を借りない形での優しさを見せることがよくあります。海外の人たちに言われることがあるというのが、横断歩道の誘導音です。青信号の間、音が鳴っているあれです。目の不自由な方々はあの音が流れる間は青信号であると理解して、横断歩道を渡ります。

 これ、ちょっと考えればわかりますが、横断歩道を渡るときに一緒にわたる人が助けてあげれば、それで済む話です。特に都会の横断歩道であれば、一人きりで渡るということ自体が少ないわけですが、それでもあの青信号の間に誘導音が鳴っている横断歩道は少なくありません。そのため、目の不自由な方々の手を引いて横断するような人はほとんどいません。

 これが海外の人には「日本人は優しいのか優しくないのかよくわからないな」と言われているそうです。機械にやらせて、人々は手を下さない、というところに日本人のあいまいな優しさが表れていると思います。

 これはうどん屋の件でも同じです。うどん屋のお客さんの一人が助けてあげてもいいですし、ボランティアが一緒についていたという情報もありますから、彼らが手助けしてあげてもよかったはずです。当然、店員さんが手助けをしてあげてもいいでしょう。にもかかわらず、すべての人が盲導犬を用いて、目の不自由な方々個人個人にうどん屋で行動することを求めました。

 もし、人々が手助けをしてあげれば、盲導犬は表に座らせておくこともできたでしょう。しかし、日本ではそういう他人同士がちょっとした手助けをすることがあまりないため、こういう問題が起こるのではないか、と思います。どちらがいいとか悪いとかではないですが、どんな人たちでも生きやすい世の中にしていくためには、こういう他人同士が優しさをかけあうことも、重要なのではないでしょうか。
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プロフィール

松本 孝行

Author:松本 孝行
兵庫県の伊丹市より、人材サービス事業を個人で行っています。
・よりやりがいがあり、希望の持てる職業を広める
・より多くの人が就職のスタートラインに立てるようにする
という二つの理念を元に、既卒就職支援、社会起業家・NPO向け人材サービスを追求している1983年7月28日生まれの男です。

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