中国・甘粛省と陝西省で学生らによる反日デモ相次ぐ 中国政府への強烈な批判も
中国で23日、数千人規模の反日デモが四川省徳陽市で行われたのに続き、24日午前中には甘粛省で、また午後には陝西省で、学生らによるデモが相次いだ。デモでは、反日のスローガンを叫ぶ一方で、中国政府への強烈な批判も行っていたことが、FNNの取材でわかった。
陝西省宝鶏市では、日本時間24日午後3時ごろ、ネット上の呼びかけに応じたおよそ80人が広場に集結し、デモ行進を行った。
参加者は、「中国万歳!」とシュプレヒコールを上げ、デモ隊を囲むように、警察が取り囲んでいた。
しかし、彼らが持参していた横断幕の中には、「貧富の格差の是正を」、「多くの党との協力を進めよ」などの文言もあり、格差社会や1党独裁など、中国の現状を正面から批判していた。
これに先立って、甘粛省蘭州市でも学生らがデモ行進を行い、いずれのデモも警察当局が制止に入っているが、デモは断続的に行われている。
現地の日系企業では、襲撃を避けるため、看板に目隠しをするなどの対策がとられた。
このほか、デモの呼びかけがあった江蘇省南京市でも、一時およそ200人が集まったが、当局により事前に排除された。
南京市では、自動車の展示即売会が開かれているが、日系の自動車メーカーは、参加の取りやめを余儀なくされた。
ネット上では、引き続きデモの呼びかけが続いていることから、23日に数千人規模のデモが行われた四川省徳陽市では、24日も警察当局が数百人態勢で厳重な警備を行っている。
(10/24 17:36)