機密情報公表で米政府に反論
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機密情報公表で米政府に反論

10月24日 8時10分 twitterでつぶやく

イラクでのアメリカ軍の軍事作戦に関する大量の機密情報をインターネット上で公表し、アメリカ政府などに非難されているウエブサイトの創設者が記者会見し、個人に害を及ぼす情報は含まれていないと反論しました。

内部告発によって提供された機密文書をインターネット上に掲載するウエブサイト「ウィキリークス」は、ことし7月にアフガニスタンでのアメリカ軍の軍事作戦についての大量の機密情報を掲載したのに続き、今月22日、今度はイラクに駐留するアメリカ軍の内部文書39万件余りを公表しました。これについて、アメリカ国防総省は「情報提供者やイラクで任務を続けるアメリカ兵を危険にさらす」と非難していますが、これに対し、ウエブサイトの創設者、ジュリアン・アサンジ氏が23日、ロンドンで記者会見を行いました。この中でアサンジ氏は「公表した情報はイラクでの真実を語っている。真実を隠そうとする行為をただしたかった」と公表の理由を述べたうえで、報復を受けるおそれのある人物の名前は事前に削除しており、「個人に害を及ぼす情報は一切含まれていない」として、アメリカ政府の非難に対し反論しました。ウィキリークスは、機密情報にはこれまで公表されていなかったアメリカ軍の誤爆や誤射による犠牲者などの情報も含まれているとしています。この問題をめぐっては、アメリカとともにイラク戦争に踏み切ったイギリスの国防省も非難する声明を発表し、調査を始めています。