【コラム】李会昌代表の4度目の挑戦

 2012年の大統領選は自由先進党の李会昌(イ・フェチャン)代表にとって、4回目の挑戦で最後の挑戦となりそうだ。過去3度の大統領選での目標は大統領だったが、すべて失敗した。次の大統領選に出馬しても当選する可能性はほとんどない。したがって必勝戦略が必要だ。大統領を目標とするのではなく、実現可能な別の目標を立てなければならない。これまでとは別種の挑戦をすることになるわけだ。

 李代表が2007年の大統領選で多くの批判を受けながら出馬した名分は、保守強化論、保守補完論だった。当時の大統領選の結果は、保守陣営が李明博(イ・ミョンバク)48.7%、李会昌15.1%で63.8%、進歩陣営が鄭東泳(チョン・ドンヨン) 26.1%、文国現(ムン・グクヒョン)5.8%、権永吉(クォン・ヨンギル)3%で34.9%だった。いずれにせよ保守陣営への投票率が進歩陣営への投票率を上回ったわけだ。しかし、6月の地方選挙における広域議員の政党得票率は、保守陣営がハンナラ党39.6%、自由先進党5.3%の44.9%、進歩陣営が民主党34.6%、民主労働党7.3%、国民参与党6.3%、進歩新党3.1%で51.3%だった。

 保守陣営の勢力が弱まった責任は与党にもあるが、李代表にもある。李代表は地方選挙後、「このままいけば再び政権が移る可能性がある。保守陣営は頭を絞らなければならない時」と述べた。では李代表はどのように頭を絞ったのだろうか。代表から身を引き、10日後に復帰して党に未来革新委員会を設置したが、これといった成果がない。

 進歩陣営は、地方選挙で候補単一化戦略で成果を上げた。大統領選に狙った連帯、統合が早くも進歩陣営のスローガンとなっている。街頭では市民にバラの花を手渡し、2012年総選挙前に野党単一政党を創設するために、署名運動を行うグループも生まれている。保守陣営からの政権奪還は、それだけでも進歩陣営を一つにさせる大きな動機となる。それに対して保守陣営はそのような動機がない。保守陣営を維持しなければならないということだけでは、既得権を守るという風に捉えられるのがおちだ。李代表が地方選挙後、「保守大連合の可能性も考えてみなければ」と唱えたが、最近はハンナラ党ですら保守という単語を使いたがらないムードだ。

 このような状況なら、李代表は保守大連合を唱える前に、保守の価値を再建すること、進歩陣営に傾いた中間層の心を保守に引き戻すことに、最後の勝負を賭けてみる必要がある。「李会昌は気に入らないが、李会昌の言っていることは正しい」という人を増やすために努めることだ。そのためには「権力に未練があるのは」という一部国民の疑いから晴らさなければならない。現在のように地域主義、小政党主義にとらわれていては信頼を得るのは難しい。民主労働党の李正姫(イ・ジョンヒ)代表は41歳、進歩新党の趙承洙(チョ・スンス)代表は47歳だ。李代表も若手の保守勢力を育成するためにリードしてみてはどうか。

 米議会は毎年、300人の大学生に「ゴールドタワー・奨学金」を支給している。アリゾナ州には、ゴールドウォーター・空港ターミナル、ゴールドウォーター公園、ゴールドウォーター研究所がある。バリー・ゴールドウォーターは、1964年の米大統領選で共和党候補として出馬したが、落選し1987年まで上院議員を務めた。ゴールドウォーターは、大統領にはなれなかったが、レーガン政権を開化させるために肥しを巻き、保守主義運動の旗手を務め評価された。ゴールドウォーターは「保守主義の良心」という本を発行した。李代表もこのような本を発行してほしい。

朱庸中(チュ・ヨンジュン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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